今週のハイエンドオーディオ界隈は、日本の老舗ブランドから注目の新製品が相次いで発表されました。オーディオテクニカは、開放型ヘッドホンの新フラッグシップ「ATH-ADX7000」と、伝統あるMCカートリッジの最新世代「AT33X」シリーズを発表。テクニクスも、名機SL-1200シリーズの新たなバリエーションモデルを投入します。海外からは、JBLの高性能スタジオモニターや、Triangle、Ferrumの意欲的な新製品が登場し、活気に満ちた週となりました。
1. 新製品リリース(公式発表)
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ATH-ADX7000 — オーディオテクニカ(ヘッドホン)
- 主仕様: 新開発の大口径58mmドライバーを搭載した、開放型ヘッドホンの新フラッグシップモデル。振動板にはタングステンとモリブデンを組み合わせた新素材を採用し、優れた過渡応答と広大な周波数特性を実現。
- 注目ポイント: 長年培ってきたヘッドホン開発技術の粋を集め、究極のリスニング体験を追求。ブランドの新たなサウンドを象徴するモデルとして期待されます。
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4369 Studio Monitor — JBL(スピーカー)
- 主仕様: 38cm径の大型ウーファーと、独自のD2コンプレッションドライバーを搭載した2ウェイ・スタジオモニタースピーカー。JBLのプロフェッショナル向けモニターの技術を色濃く反映。
- 価格: $12,000 (ペア)
- 注目ポイント: 家庭環境でプロスタジオのサウンドを再現することを目指したモデル。ダイナミックでパワフルなJBLサウンドを存分に楽しめます。
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SL-1200GME — Technics(ターンテーブル)
- 主仕様: 定評あるSL-1200Gをベースに、細部の改良と特別な仕上げを施したバリエーションモデル。モーター制御技術やプラッターの制振性能をさらに向上。
- 注目ポイント: ターンテーブルのデファクトスタンダードとして君臨するSL-1200シリーズの最新進化形。アナログ再生のさらなる高みを目指すオーディオファイルにとって見逃せない存在です。
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Capella 2 — Triangle(ワイヤレススピーカー)
- 主仕様: フランスのスピーカーブランドTriangleによる、新しいワイヤレススピーカーシステム。独自のホーンツイーター技術を搭載し、Wi-FiおよびBluetooth経由での高音質再生に対応。
- 注目ポイント: ワルシャワ・オーディオ・ビデオ・ショー2025で初公開予定。Triangleならではの音楽性豊かなサウンドを、現代的なワイヤレス環境で手軽に楽しめるよう設計されています。
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Broen — Ferrum(ストリーミングブリッジ)
- 主仕様: ポーランドのブランドFerrumが発表した、Roon Ready対応のストリーミングブリッジ。同社の高品質な電源技術を応用し、ノイズを徹底的に排除したピュアなデジタル信号伝送を目指す。
- 注目ポイント: ワルシャワでのデビューが予定されている新製品。既存のDACに高品質なストリーミング機能を追加したいユーザーにとって、魅力的な選択肢となりそうです。
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AT33Xシリーズ — オーディオテクニカ(MCカートリッジ)
- 主仕様: 長い歴史を持つAT33シリーズの最新世代。ボロンカンチレバーや特殊ラインコンタクト針などの上位モデルの技術を継承しつつ、コイルや磁気回路を刷新。
- 注目ポイント: アナログオーディオのキーコンポーネントであるカートリッジにおいて、常に高い評価を得てきたオーディオテクニカの最新作。コストパフォーマンスに優れたモデルから、ハイエンドモデルまで幅広いラインナップが期待されます。
4. 参考リンク / 出典
- StereoNET: https://stereonet.com/news
- The Absolute Sound: https://www.theabsolutesound.com/news/
- hi-fi+: https://hifiplus.com/news/