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【新製品】Aavik、ハイエンドフォノステージ新シリーズ「R-X88」を発表 — R-880の技術を継承

【新製品】Aavik、ハイエンドフォノステージ新シリーズ「R-X88」を発表 — R-880の技術を継承

2025/12/07 公開
2 min read
Aavik

デンマークのハイエンドオーディオブランドAavikは、2025年12月5日、新しいフォノステージシリーズ「R-X88」(R-188、R-288、R-588の3モデル)を発表した。フラッグシップモデルR-880の設計哲学を継承しながら、より幅広いオーディオファイルにリファレンスレベルのアナログ再生を提供することを目指している。

製品コンセプト

Aavikのチーフデザイナー、Michael Børresen氏は「R-880フラッグシップはフォノ再生の常識を覆しました。R-X88シリーズでは、同じレベルの音楽性とデザインをより多くの方に届けます」とコメントしている。

すべてのR-X88モデルは、オリジナル録音のあらゆるニュアンスを保存するため、真正性の高いノイズフリーの信号経路を実現。デンマーク・オールボーで手作業により組み立てられ、自社の専門知識と厳選されたパートナーによる妥協のない品質を確保している。

主な技術的特徴

ノイズ除去技術

R-X88シリーズには、Ansuzのアクティブテスラコイルとスクエアテスラコイル、アナログディザー回路が統合されており、卓越した信号純度と電磁干渉の低減を実現する。搭載数はモデルにより異なり、上位モデルほど多くのノイズ除去素子を搭載している。

MC/光学カートリッジ両対応

MCカートリッジと、DS Audioの光学カートリッジの両方に対応。ゲインとインピーダンスの精密な調整が可能で、幅広いカートリッジとの最適なマッチングを実現する。

レゾナントモード電源

正弦波DC/DCコンバーターを採用し、超低ノイズと最小限の歪みでソニックパフォーマンスを最大化。高周波干渉を排除するリニア電源設計との組み合わせにより、極めてクリーンな電流供給を実現する。

ディスクリート低ノイズRIAAセクション

パラレル構成の超低ノイズバイポーラトランジスターにより、1kHzで94dBという高いS/N比を達成。

トポロジカルバランスMC入力

フローティング設計によりグラウンドノイズの問題を解消し、MCカートリッジの微小信号を最大限に引き出す。

ハイブリッドキャビネット構造

木材、銅、スチールを視覚的にも印象的に組み合わせたキャビネットは、共振制御と安定性のためにエンジニアリングされている。

モデル別仕様

仕様R-188R-288R-588
MC入力フローティングRCAフローティングRCAフローティングRCA
MCゲイン58dB / 64dB58dB / 64dB58dB / 64dB
アクティブテスラコイル36個72個108個
スクエアテスラコイル72個144個216個
ディザー回路3基6基9基
光学入力RCA(ゲイン26dB)同左同左
出力RCA(THD <0.05%、70Ω)同左同左
サイズ440 × 430 × 116 mm同左同左
重量21 kg21 kg21 kg
消費電力(動作時)<15W<15W<40W

価格

  • Aavik R-188: €15,000
  • Aavik R-288: €20,000
  • Aavik R-588: €25,000

※価格は市場により変動する場合あり

参考リンク / 出典