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本日のハイエンドオーディオニュースでは、待望の製品復活や人気モデルのアップデートが注目を集めています。STAXからは伝説の静電型イヤースピーカー「SR-009」が「SR-009D」として現代的なアップデートを施され復活。英国Chord Electronicsは人気のポータブルDAC/アンプ「Mojo 2」に4.4mmバランス出力とUSB-C充電機能を追加しながら価格を据え置きました。また、オーディオテクニカが4月のミラノデザインウィークで初披露した「音を光に変換する」ターンテーブル「Hotaru」の一般販売も開始されています。

1. 新製品リリース(公式発表)

  • SR-009D — STAX(静電型イヤースピーカー)

    • 主仕様: 伝説のフラッグシップ静電型イヤースピーカー「SR-009」の現代版。3層ステンレス鋼板を原子レベルで接合したMulti-Layer-Electrode(MLER)アーキテクチャを継承。着脱式・交換可能ケーブルを新採用、射出成形ハウジングで軽量化、本革イヤーパッド、10段階調整ヘッドバンド機構を搭載。アルミ製キャリングケース付属。
    • 価格: A$5,690(他地域は追って発表)
    • 発売・予約: 発売中
    • 注目ポイント: 長年のファンの要望に応え、約10年にわたりリファレンスとして君臨した「SR-009」が復活。メンテナンス性と将来のアップグレード性を高める着脱式ケーブルの採用が最大の進化点。SRM-series エナジャイザーでの駆動を推奨。
  • Mojo 2 2025 — Chord Electronics(ポータブルDAC/ヘッドホンアンプ)

    • 主仕様: 既存の3.5mmヘッドホン出力の1つを4.4mmバランス出力に置き換え。3.5mmと4.4mm出力で独立したボリュームメモリ機能を搭載。USB-C端子がデータ転送と充電の両方に対応(切り替え式)。FPGA Pulse Array DAC、ロスレスUHD DSP、8時間バッテリー駆動などの基本スペックは維持。
    • 価格: £395 / US$650 / AU$799(価格据え置き)
    • 発売・予約: 発売中(旧モデルは在庫限り)
    • 注目ポイント: ユーザーからのフィードバックに応えた実用的なアップデート。4.4mm出力追加でより幅広い高性能ヘッドホンに対応しながら、価格を維持したのは歓迎すべき点。Poly 2ストリーマーモジュールとの互換性も維持。
  • Hotaru — Audio-Technica(オールインワンターンテーブル)

    • 主仕様: レコードの音楽を光に変換するライティングシステム搭載のオールインワンターンテーブル。20種類のカラーパレットと3種類の点灯モード(ベーシック/グラデーション/リンク)。強力マグネットの磁力反発によりターンテーブルを「浮遊」させる独自構造で振動をアイソレーション。内蔵スピーカー搭載。
    • 価格: 1,650,000円(税込)
    • 発売・予約: 2025年12月4日発売、全世界1,000台限定
    • 注目ポイント: 4月のミラノデザインウィークで初披露され話題を呼んだ製品がついに一般販売開始。インテリアとしてのターンテーブル需要に応え、「音楽とインテリアの融合」を具現化。浮遊構造はデザインのみならずカートリッジの再生能力向上にも寄与。
  • Omada シリーズ — Focal(スピーカー)

    • 主仕様: ThevaとVestiaの間に位置する新ラインナップ。リサイクルカーボンファイバー製「Slatefiber」ドライバーと、アルミ/マグネシウム「TAM」ツイーター搭載。N°1ブックシェルフ、N°3/N°4フロアスタンディング、センタースピーカーの4モデル構成。ハイグロスブラック仕上げ、緩やかなカーブドバッフル、レザーテクスチャのフロントパネルを採用。
    • 価格: N°1 US$1,398/ペア、N°3 US$1,899/各、N°4 US$2,299/各、センター US$699/各
    • 発売・予約: 北米限定で発売中(他地域は未定)
    • 注目ポイント: Focalにしては珍しく、プレスリリースなしで北米市場に静かに投入された新ライン。同社の確立されたテクノロジーを競争の激しい中価格帯に展開。KEF Q Meta、B&W 600 S3、Q Acoustics 5000との競合を意識した価格設定。

2. メーカー/代理店からのお知らせ

  • ATLAS国内取り扱い開始(タイムロード): スコットランドの老舗ケーブルブランド「ATLAS」の国内販売が12月1日より開始。銀メッキ導体不使用のアナログケーブル、ハンダを使わない精密冷間圧着接続、独自のアース技術「Grun Earthing System」が特徴。RCAケーブル67,100円〜、スピーカーケーブル427,900円〜など幅広いラインナップを展開。

  • DAP180/DAP120発売(Vento): エスカートがVentoブランドから3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネルを発売。1次音拡散→2次拡散→吸音の3段階調音構造。DAP180(H1800mm)275,000円、DAP120(H1200mm)250,800円。タモ材使用、4色展開。

4. 参考リンク / 出典