米国の老舗スピーカーブランドKlipschは、同社の象徴である「Heritage」シリーズのラインナップを大幅に拡充し、新たなフラッグシップモデル「Jubilee」を含む3つの新製品を発表しました。いずれも受注生産で、2025年11月4日から受注が開始されます。
生涯最後のプロジェクト「Jubilee」
「Jubilee」(9,900,000円/ペア・税込)は、創業者ポール・W・クリプシュ氏が生涯最後に手掛けたプロジェクトとして知られる、2ウェイ・フルレンジ・ホーンスピーカーです。当初は「Klipschorn」の後継として開発が始まりましたが、その性能がKlipschornを遥かに超えるものとなったため、独立したモデルとして完成されました。
特許取得済みのホーンローデッド・ベンテッド低域エンクロージャーと、新開発のK-693 7インチ・チタンダイアフラム・コンプレッションドライバーを搭載。付属のアクティブ・クロスオーバーにより、タイムアライメントと位相を正確に調整し、サウンドのリアリティを極限まで高めています。
象徴の進化「Klipschorn AK7」
「Klipschorn AK7」(2,420,000円/1台・税込)は、75年以上の歴史を持つブランドの象徴「Klipschorn」の最新世代モデルです。新設計の拡張フェーズプラグや、シネマグレードの3インチ・コンプレッションドライバーを搭載し、さらなる性能向上を果たしています。
コンパクトな伝説「La Scala AL6」
「La Scala AL6」(1,870,000円/1台・税込)は、Klipschornの性能をよりコンパクトなサイズで実現することを目指したモデル。そのモデル名は、イタリア・ミラノのスカラ座に敬意を表して名付けられました。HFとミッドレンジのドライバーはKlipschornと共通のものを採用しています。
なお、新フラッグシップの「Jubilee」は、10月17日から開催される「2025 東京インターナショナルオーディオショウ」のエソテリックブースにて、日本で初めてデモンストレーションが行われる予定です。