日本のハイエンドオーディオブランドPhasemation(フェーズメーション)は、管球式フォノアンプの新しいフラッグシップモデル「EA-1500」を2025年12月に発売することを発表しました。価格は2,400,000円(税別)です。
光カートリッジに初対応
EA-1500は、従来のMM/MCカートリッジに加え、ブランドとして初めて光カートリッジに対応したことが大きな特徴です。光カートリッジ専用の電源トランスを設け、フォノアンプ部から独立させることで、安定した電源供給と干渉の排除を実現しています。
2筐体構成と無帰還回路
トップモデル「EA-2000」で培われた技術と思想を色濃く受け継ぎ、アンプ部と電源部を完全な2筐体に分離。電源部には、L/R独立の2つの電源トランスに加え、整流管「5U4GB」を採用した真空管整流回路を搭載。半導体ダイオードのようなスイッチングノイズを原理的に発生させない、クリーンで強力な電源部を構築しています。
アンプ部は、NFB(無帰還)回路を採用した真空管式。高電圧で動作する真空管の広いダイナミックレンジと、NFBを用いないことによるハイスピードなサウンドを両立させています。イコライザー回路には、定評のあるLCR型を採用しています。
こだわりのパーツと機構
MCカートリッジのためには、PC-Triple Cを巻線材に使用した昇圧トランスを内蔵。入力はRCA/XLRの3系統を備え、それぞれMM/MCの切り替えが可能です。筐体には1.6mm厚のトップカバーや、異種金属を組み合わせたハイブリッドインシュレーターを採用するなど、振動対策も徹底しています。
EA-1500は、あらゆるカートリッジのポテンシャルを最大限に引き出すことを目指した、Phasemationの新たな挑戦を象徴するモデルと言えるでしょう。