オランダのハイエンドオーディオメーカーMola Molaは、同社の特徴的なハーフサイズの筐体に強力なパワーを秘めた新しいモノラルパワーアンプ「Ossetra」を発表しました。独自のClass-D増幅技術「Trajectum」を搭載し、350W(8Ω)の出力を実現します。
独自のClass-D技術「Trajectum」
Ossetraは、Mola Molaが「ディスクリートClass-D」と呼ぶ「Trajectum」技術を採用しています。この技術は、ゲインの大部分を特別に設計されたClass-Aステージで受け持ち、広帯域フィードバックループを持つフルブリッジ出力段と組み合わせることで、Class-Dの高効率を維持しながら、ノイズと歪みを極限まで低減することを目的としています。
コンパクトな筐体にハイパワーを凝縮
Ossetraは、同社のMakuaプリアンプやKulaプリメインアンプと共通の、幅20cmのコンパクトな筐体を採用しながら、350W(8Ω)というパワフルな出力を実現。設計にあたっては、電源部を刷新し、EMI(電磁妨害)性能を規制値を大幅に上回るレベルまで高めると同時に、ノイズを低減し、ダイナミックかつ連続的な出力能力を向上させたとしています。
入力ステージには、信号経路にコンデンサを介さないDCカップリング方式を採用。これにより、コンデンサが音質に与える影響を排除しています。また、入力ステージの近くに配置された新しいシャント電圧レギュレーターは、ノイズ除去能力を高め、AC電流を負荷の近くに留めることで、さらなる音質向上に貢献します。
価格と発売情報
- 価格: €8,990
- 発売時期: 2025年12月上旬出荷予定
Mola Molaは、Ossetraのワールドプレミアを10月10日に行いました。そのコンパクトなサイズからは想像できないほどのパワーと、同社ならではの音楽的な表現力を両立した、注目のモノラルパワーアンプの登場です。