米国の老舗ヘッドホンブランドGradoは、Signatureシリーズの第3弾となる新しいヘッドホン「S750」を発表しました。S750は、心臓部に全く新しいS2 50mmドライバーを搭載し、新開発の「B」クッションを組み合わせることで、リスニング体験をさらに洗練させることを目指したモデルです。
新開発の「S2」ドライバー
S750のためにゼロから設計されたS2ドライバーは、カーボンファイバーと紙の複合材で作られた振動板と、軽量な銅メッキアルミニウム(CCAW)ボイスコイルを特徴としています。これにより、高い解像度と広大なダイナミックレンジを両立した、自然なサウンドを実現すると謳われています。
新しい「B」クッション
S750で初めて採用される「B」クッションは、ドライバーと耳との距離を縮め、よりダイレクトなサウンドステージを創出します。従来のハイエンドモデルに採用されていた「G」クッションよりも内径が小さく、クッションに設けられた8つのスリットが空気の流れを最適化し、ディテールを損なうことなくサウンドステージを広げる効果があるとのことです。
この「B」クッションは単体でも発売され、既存のGrado製有線ヘッドホンすべてに対応するため、ユーザーは手持ちのヘッドホンのサウンドをカスタマイズする新たな選択肢を得ることになります。
主な仕様
- 周波数特性: 6Hz – 46kHz
- THD (100dB): < 0.2%
- 感度: 115dB SPL (1mW)
- インピーダンス: 38Ω
- 重量: 460g
- ケーブル: 着脱式
GradoのCOOであるRichard Grado氏は、「Bクッションは、リスナーがGradoヘッドホンを体験する新たな方法を提供し、サウンドシグネチャーの好みに柔軟性をもたらします」とコメントしています。
Signature S750は、Gradoの伝統を受け継ぎながらも、新たな技術的挑戦が盛り込まれた、オーディオファン注目の新製品と言えるでしょう。
