アナログマスターテープのサウンドへの再評価が高まる中、スイスの名門REVOXが、伝説的なオープンリール・ステレオテープデッキ「B77」を「B77 MK III」として復活させました。オリジナルの象徴的なデザインと基本設計を踏襲しつつ、現代の技術でオーディオ回路を全面的に刷新しています。
現代の技術で蘇るマスターサウンド
B77 MK IIIのオーディオ回路は、ゼロから新たに設計されました。信号経路から電解コンデンサを排除した完全バランス構成で、マスタリングクオリティのサウンドを目指しています。
主な特徴
- 刷新されたオーディオ回路: 現代のパーツと技術で再設計されたオーディオ回路により、オリジナルを超える音質を実現。
- 改良されたテープヘッド: オリジナルのREVOX製テープヘッドを改良。長寿命化と磁気特性の最適化により、歪みを低減し、より優れた音質を獲得。
- 高精度な3モータードライブ: ダイレクトドライブとサーボ制御を備えた3モーターシステムが、素早く正確なテープハンドリングを実現。
- プロ仕様の接続性: 堅牢で信頼性の高いNeutrik製XLRコネクターを搭載し、スタジオから家庭まで、安定した信号伝送を可能にします。
- デジタルカウンター: 新たにデジタルカウンターを搭載し、時間表示とカウンターモードの切り替えが可能。
B77 MK IIIは、ドイツ・フィリンゲンにあるREVOXの自社工場で、厳格な品質管理のもと、月産20台以下のペースで丁寧に製造されます。
価格は15,950ドルで、2025年3月から出荷が開始される予定です。アナログテープならではの、濃密で生命感あふれるサウンドを現代に伝える、貴重な製品の登場です。
参考リンク / 出典
- The Absolute Sound: https://www.theabsolutesound.com/articles/revox-b77-mk-iii-reel-to-reel-stereo-tape-recorder/
- REVOX Official Website: https://revox.com/