ドイツのハイエンドオーディオメーカーWestend Audioが、革新的な駆動方式を採用した新しいターンテーブルのプロトタイプを公開し、注目を集めています。このモデルは、デュアルモーターとアイドラードライブを組み合わせたユニークな設計を特徴としています。
伝統と革新の融合
アイドラードライブは、モーターの回転をゴム製のホイール(アイドラー)を介してプラッターに伝える、古くからある駆動方式の一つです。力強く、エネルギッシュなサウンドで根強い人気がありますが、モーターの振動(ランブル)が伝わりやすいという課題も抱えています。
Westend Audioの新しいターンテーブルは、この伝統的なアイドラードライブに、Thiele IDW 01というデュアルモータードライブを組み合わせるという、前例のないアプローチを採用しています。これにより、アイドラードライブならではの音楽的な躍動感と、2つのモーターによる正確で安定した回転制御を両立させることを目指していると考えられます。
Westend Audioの哲学
Westend Audioは、これまでも真空管アンプ「Monaco Mk2」などで、堅牢な作りと先進的な技術、そして洗練されたサウンドを追求してきました。今回のターンテーブルも、その哲学を色濃く反映した製品となることが期待されます。
現時点ではプロトタイプの公開に留まっており、製品の詳細や発売時期、価格などはまだ明らかにされていませんが、アナログオーディオの世界に新たな一石を投じる、非常に興味深い製品の登場と言えるでしょう。
参考リンク / 出典
- Mono & Stereo (リンク切れ): https://www.monoandstereo.com/2025/10/westend-audio-dual-motor-idler-wheel.html
- Daily.Audio: https://daily.audio/
