オーストリアのターンテーブルメーカーPro-Jectは、同社の人気シリーズ「Debut」の新しいフラッグシップモデルとなる「Debut Reference 10」を発表しました。価格は1,199ユーロです。
上位機種の技術を継承
Debutシリーズは、手頃な価格で本格的なアナログ再生が楽しめることで高い評価を得ていますが、新しいDebut Reference 10は、その枠を超え、上位のXtensionシリーズやRPMシリーズに迫る仕様と性能を目指して開発されました。
主な特徴
- 10インチ・カーボンアルミニウム・トーンアーム: このモデルのために新設計された10インチのロングアームを搭載。軽量かつ高剛性なカーボンとアルミニウムの複合素材により、優れたトレース能力を発揮します。
- アクリルプラッター: 音響的に不活性なアクリル素材をプラッターに採用。安定した回転とクリアなサウンドに貢献します。
- ダイヤモンドカット・アルミニウム部品: サブプラッターやプーリーなど、駆動系の主要部品には、高精度なダイヤモンドカットが施されたアルミニウムを使用。
- 高さ調整可能な制振フィート: 外部からの振動を効果的に遮断する、高さ調整可能なダンピングフットを装備。
- True Balanced対応: 同社が推進する「True Balanced」接続に対応。Pro-Ject製のフォノイコライザーと組み合わせることで、ノイズを極限まで抑えた伝送が可能です。
- Pick it PRO Balancedカートリッジ: バランス接続に対応したMMカートリッジ「Pick it PRO Balanced」がプリマウントされています。
- 電子式スピードコントロール: 33回転と45回転の速度切り替えを、ボタン一つで正確に行えます(78回転もオプションで対応)。
Debut Reference 10は、本格的なアナログ再生を追求するビニール愛好家にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。