米国のハイエンドスピーカーブランドPerlistenは11月5日、シンガポールでの発表イベントにて新シリーズ「A Series」を披露した。フラッグシップSシリーズ、Rシリーズの技術を継承しつつ、より手の届きやすい価格帯を実現したモデルで、ステレオとホームシネマ両対応の設計となっている。
リファレンスグレードのエンジニアリングをより広い層へ
A Seriesは、Perlistenの厳密なエンジニアリング哲学を維持しながら、実際の部屋での汎用性と日常的なリスニングスペースでの使用を重視して開発された。同社のパートナーであるLars Johansenは「すべての製品は白紙の状態から設計を始める。A Seriesでは、Perlistenサウンドを妥協することなく、実世界での汎用性に焦点を当てた」とコメントしている。
専用設計のドライバーユニット
A Seriesは、専用ウェーブガイド付きの新開発38mm Teteron複合ドームツイーターと215mmカーボンファイバーウーファーを搭載。制御された指向性、低歪み、そしてキャビネットサイズを超える拡張された低域再生を実現している。
ラインナップ
A Seriesのラインナップは以下の4モデルで構成される:
- A4t: フラッグシップタワー型スピーカー
- A3t: フロアスタンディングスピーカー
- A3m: コンパクトモニタースピーカー
- A2s: サラウンド/ハイトスピーカー
これらすべてのモデルが、ステレオおよびホームシネマアプリケーション全体でのシームレスな統合を目的として設計されている。
シンガポール市場への期待
発表イベントを主催したThe Clarity Group(シンガポールにおけるPerlisten独占代理店)のCEO、Soon Ongは「A Seriesは、Perlistenのパフォーマンスを毎日楽しめることを意味する。設置と楽しみが容易な設計で、アパートメントから一戸建てまで適している。シンガポールのより多くの人々が、より手頃な価格でPerlistenのサウンドにステップアップできる」と語った。
今回の発表では、Perlistenのパートナーとして、StereoNETが8月に初めて報じたTrinnov Altitude CIプロセッサーもシンガポール市場に正式導入された。コンパクトながらスケーラブルなプラットフォームを提供するAltitude CIは、プレミアム住宅およびブティック商業AVシステム向けに設計されており、Audio-over-IPアーキテクチャとTrinnov独自のOptimiserルーム補正技術を組み合わせている。
Perlisten A Seriesは、同社のリファレンスグレードの技術をより広い層に届けるための重要なステップとなる製品だ。