完実電気から、LUMIN(ルーミン)の新しいフラッグシップネットワークミュージックプレーヤー「LUMIN X2」が発表された。価格は2,750,000円(税込)で、2025年11月28日に発売された。本体カラーはシルバーとブラックをラインナップする。
LUMINの技術進化における大きな節目
X2は、長年にわたる研究開発を経て、待望の完全ディスクリートDACを初搭載したモデルだ。この新しいアーキテクチャーの導入は、ルーミンのデジタル技術進化における大きな節目となる。
LUMINがこれまで培ってきたトランスポート技術(U2Xで確立)を、自社設計のD/Aコンバーターと統合することで、エンジニアリングの精度と音楽的な温かみの両立を目指した意欲作だ。
ゼロから再設計されたディスクリートDAC
ゼロから再設計されたDACは、部品配置とルーティングを最適化し、他回路からの干渉を低減。チャンネルセパレーションを大幅に向上させている。さらに、カスタム回路と電源管理により、電気的ノイズや干渉を抑制し、安定した動作環境を確保した。
LUMIN X2の主な特長
デュアルFPGAによるデュアルモノラル構成
超低ジッターのフェムトクロックを2基搭載。独自に開発した高精度FPGAで制御し、高精度なクロック信号をDACに供給する。デュアルモノラル構成により、左右チャンネルの完全分離を実現している。
最新プロセッサーと拡張性
最新プロセッサーを搭載し、プロセッサーの高速化によりリサンプリングの柔軟性が向上。将来のアップデートに備えてメモリー容量も増加している。
フルバランス設計のアナログ出力
フルバランス設計のアナログ出力モジュールを新規開発。Lundahl製出力トランスを搭載し、音の明瞭さ、ディテールを忠実に再現する。
デュアルトランス電源設計
デジタル回路とアナログ回路それぞれにトロイダルトランスを搭載したデュアルトランス設計を採用。低ノイズリニアレギュレーターをデュアルモノで搭載し、DACステージにクリーンな電力を安定して供給する。
光LAN対応
SFPポートを搭載し、光LAN接続に対応。ネットワークのデジタルノイズを遮断する。さらにデュアルLANポートによりNASなどの外部機器も接続可能。
CNC削り出しアルミ筐体
本体、電源ユニットともにCNCによるアルミ削り出し筐体を採用し、高い剛性と制振性を確保。
LEEDH PROCESSING搭載
LEEDH PROCESSING DIGITAL VOLUME CONTROLを搭載し、デジタルボリュームによる音質劣化を最小限に抑える。
主要スペック
対応フォーマット
- DSD: DSF(DSD)、DIFF(DSD)、DoP(DSD)
- PCM: FLAC、Apple Lossless(ALAC)、WAV、AIFF
- 圧縮オーディオ: MP3、MQA
対応サンプリング/ビットレート
- PCM: 44.1kHz〜768kHz/16〜32ビット(ステレオ)
- DSD: 2.8MHz、5.6MHz、11.2MHz、22.5MHz(ステレオ)
接続端子
- LAN(1000Mbps RJ45)
- 光LAN(1000Mbps SFP)
- USB
- デジタル出力(BNC)
- アナログ出力(XLR、RCA)
対応サービス
- Tidal/Tidal Connect
- Qobuz/Qobuz Connect
- Amazon Music
- Roon Ready
- Spotify Connect
- AirPlay
- TuneIn
- UPnP(OpenHome)
- Audirvana認証
寸法/質量
- 本体: W350×H77×D345mm / 8kg
- 電源: W106×H77×D334mm / 4kg
参考リンク / 出典
- Stereo Sound ONLINE: ルーミンのフラッグシップネットワークプレーヤー「LUMIN X2」が11月28日に発売
- 完実電気: LUMIN公式ページ