スイスの超ハイエンドオーディオブランドPILIUMは、「Divine Master」シリーズのモノラルパワーアンプ「Cronus(クロノス)」を発表した。4年間の開発期間を経て完成した本機は、同シリーズの中核モデルに位置づけられる。
製品コンセプト
Cronus(クロノス)はギリシャ神話の時の神にちなんで命名された。PILIUMの「Divine」シリーズは神話の神々の名を冠しており、Cronusは最上位ライン「Divine Master」のエントリーモデルに位置づけられる。同社は「時を超えて普遍的な音楽再生」を目指したと説明している。
回路設計
出力段
出力段には28個のディスクリートトランジスタをパラレルブリッジ接続で配置。大電流駆動能力と低インピーダンス駆動を両立し、難負荷スピーカーでも余裕を持って駆動する設計である。
電源部
デュアル1.2kVAトランスを2チャンネル構成で搭載。総計2.4kVAの電源容量により、瞬間的な大電流供給を可能にしている。
特殊回路
32万個のカスタムハイブリッドスパイスキャパシタを搭載し、ノイズ抑制と安定動作を実現。オーディオ部と電源部の両方にDCアンプ構成を採用している。
主要スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 出力(8Ω) | 350W |
| 出力(4Ω) | 700W |
| 出力(2Ω) | 1,400W |
| 周波数特性 | 0.1Hz〜125kHz(-3dB) |
| S/N比 | 132.5dB |
| THD+N(1kHz、50W) | 0.00259% |
| 出力インピーダンス | 0.1mΩ |
| 電源トランス | デュアル1.2kVA×2チャンネル |
| 出力段トランジスタ | 28個(パラレルブリッジ接続) |
| 寸法(W×H×D) | 480×412×490mm |
| 重量 | 121kg |
| 最大消費電力 | 2,500W |
| 待機時消費電力 | 62W |
制御機能
マイクロコンピュータ制御による以下の保護・最適化機能を搭載:
- DCオートバイアス: 動作状態に応じてバイアス電流を自動調整
- DCオフセットクリッピング保護: 異常DC出力を検出して回路を保護
- 0.5dB精度出力制御: 微細な音量調整が可能
外観・仕上げ
筐体は削り出しアルミニウムを基調とし、PILIUMらしい彫刻的なデザインを採用。巨大なヒートシンクが側面に配置され、121kgという重量が物語る圧倒的な存在感を持つ。
価格・発売時期
- 価格: 24,200,000円(税込)
- 発売日: 2026年2月10日
国内販売は正規代理店を通じて行われる。
PILIUMについて
PILIUMはスイスに本拠を置く超ハイエンドオーディオブランド。プリアンプ、パワーアンプを中心に展開し、「Divine」シリーズは神話の神々の名を冠した製品ラインとして知られる。徹底した物量投入と精緻な回路設計を特徴とし、世界のスーパーハイエンド市場で独自のポジションを築いている。