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2025年11月17日のオーディオニュース

2025/11/17 公開
2 min read

今週のハイエンドオーディオ界では、Focal & Naimが協業による意欲的なワイヤレススピーカーシステムを発表。日本からはFinalが同社初となるクローズドバック・ヘッドホンを、Nmodeがブランド史上最大の電源容量を誇る1bitプリメインアンプを投入しました。新製品発表は比較的少ない週でしたが、各社の技術的挑戦が光る製品が揃いました。

1. 新製品リリース(公式発表)

  • Mu-so Hekla — Focal & Naim(ワイヤレススピーカーシステム)

    • 主仕様: 15ドライバー構成、660W Class-Dアンプ搭載のオールインワン・ワイヤレススピーカーシステム。Dolby Atmos対応による3次元音場再生を実現。アルミニウム筐体とペリフォレーションメタルグリル採用。40㎡までの空間に対応。HDMI eARC、光デジタル、RCA、サブウーファー出力装備。AirPlay、Google Cast、Bluetooth対応。
    • 価格: €3,300 | US\$3,600 | £3,000
    • 発売時期: 2025年11月(韓国・中国先行)、2026年Q1グローバル展開。CES 2026(ラスベガス)およびISE 2026(バルセロナ)で展示予定。
    • 注目ポイント: アイスランドの火山Heklaに由来する名を冠した本機は、Focalの音響設計とNaim Audioのデジタル・アンプ技術を統合した初のコラボレーションモデル。Mu-soシリーズで初めてFocalブランドを前面に掲げ、ホームシネマとHi-Fiの境界を曖昧にする設計思想を体現。独自のルームキャリブレーション機能により、設置環境に応じた最適な音響バランスを自動調整する。
  • DX3000CL — Final(ヘッドホン)

    • 主仕様: DXシリーズ初のクローズドバック設計。40mm紙-カーボン複合ダイナミックドライバー搭載。フリーエッジサラウンド構造により不要共振を抑制。日本国内で設計・開発された筐体とダンピング機構。軽量シャーシと低圧ヘッドバンドにより長時間リスニングに対応。
    • 価格: £579.99 | €599.99 | US\$599.99
    • 発売時期: 発売開始済み(東京・英国で発表)
    • 注目ポイント: Finalが培ってきたハイエンド音響哲学をダイナミック・ドライバープラットフォームに展開するDXシリーズの新展開。開放型DX6000のマグネシウムドライバー技術に続き、密閉型でも同社の自然な音響バランスを追求。紙-カーボン複合振動板は、スピードと質感を両立しながら硬質材料特有の硬さを回避。ホーム、スタジオ、ポータブル用途に対応する汎用性を実現。
  • X-PM11 — Nmode(プリメインアンプ)

    • 主仕様: 1bitアンプ方式採用のプリメインアンプ。最大出力20W×2(8Ω)/ 34W×2(4Ω)。ブランド史上最大の電源供給能力を実現。RCA入力3系統、XLR入力2系統(2番HOT)。ボリューム回路をスキップ可能なパワーアンプモード搭載。高精度部品、新設計の信号系・筐体・グラウンド、最適化されたプリント基板レイアウトにより広帯域化・高S/N化を達成。
    • 価格: 385,000円(税込)
    • 発売時期: 2025年11月21日(日本)
    • 注目ポイント: 創業17年を迎えるNmodeが1bit技術の集大成として開発。電源容量を大幅に強化することで、出力値を超える駆動力を実現し、大型スピーカーにも対応。筐体設計を試作段階から徹底的に吟味し、「抜けの良い開放的な透明感のある音場」を目指した。国内製造による品質管理を維持しつつ、リモコン(ボリューム/セレクター対応)とスパイクピンを標準装備。

4. 参考リンク / 出典