テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(TADL)は、同社の「Evolutionシリーズ」から、新しいフロア型スピーカーシステム「TAD-E1AX」を発表しました。人気の高い「TAD-E1TX」の後継機として、上位モデルで培われた技術を投入し、さらなる進化を遂げています。
刷新された独自のCSTドライバー
TAD-E1AXの最大の特長は、ミッドレンジとトゥイーターを同軸配置した独自のCST(Coherent Source Transducer)ドライバーの刷新です。トゥイーターには、TADの代名詞ともいえるベリリウムを振動板に採用。TAD独自の真空蒸着法で製造された2.5cmの振動板は、60kHzまでの超広帯域再生を可能にします。
ミッドレンジの9cm振動板には、軽量かつ高内部損失を誇るマグネシウム合金を採用。陽極酸化処理とコーティングを施すことで、硬度と損失性をさらに高め、クリアで歪みのない中域再生を実現しています。
豊かで自然な低域再生
低域を受け持つウーファーには、16cmのMACC(Multi-layered Aramid Composite Cone)ウーファーを2基搭載。振動板の素材と構造を見直すことで、豊かでクリアな低音と、色付けのない素直な中低域の再生能力を両立させています。
振動を抑制する堅牢なエンクロージャー
エンクロージャーには、樺合板の頑丈な骨格と、高い内部損失を持つMDF材を組み合わせたSILENT(Structurally Inert Laminated Enclosure Technology)エンクロージャーを採用。さらに、エンクロージャー内部の定在波を効果的に抑制するAFAST(Acoustic-Filter-Assisted System Tuning)技術も搭載しています。
底面にバスレフポートを配置し、開口部を前後へ向けることでポートノイズを低減するBidirectional ADP(Aero-Dynamic Port)システムも継承しています。
価格と発売時期
- TAD-E1AX-K(ブラック): ¥3,000,000(ペア、税別) - 2025年12月下旬発売
- TAD-E1AX-GW(グロッシーホワイト): ¥3,100,000(ペア、税別) - 2026年1月中旬発売
TAD-E1AXは、TADの理想とする点音源思想をさらに追求し、Evolutionシリーズの中核を担うモデルとして、多くのオーディオファイルから注目を集めることでしょう。
参考リンク / 出典
- Stereo Sound ONLINE: https://online.stereosound.co.jp/_tags/オーディオ
- monoandstereo.com: https://www.monoandstereo.com/