Vivid Audio Giya Cu:フラッグシップ技術を投入した第3世代スピーカー
Vivid Audioは、その象徴的なGiyaシリーズの第3世代となる「Giya Cu(Copper)」を発表しました。この新しいスピーカーは、同社のフラッグシップモデルであるMoya M1で開発された技術を惜しみなく投入しており、銅製キャップ付きミッドレンジドライバーと大幅に改良されたエンクロージャーが特徴です。
主な特徴と技術革新
- 銅製キャップ付きミッドレンジドライバー: Giya Cuシリーズの核となる技術革新は、ミッドレンジドライバーに銅製キャップが採用された点です。これにより、第2次および第3次高調波歪みが大幅に低減され、特に第3次高調波歪みにおいては20dBもの削減が実現されています。これにより、よりクリアで自然な中域再生と、全体的な音質の向上が図られています。
- 再設計されたエンクロージャー: エンクロージャーは、軽量化、高剛性化、滑らかさの向上を目指して再設計されました。Giya G3 CuとGiya G4 Cuモデルには、再突入型アブソーバーが統合され、視覚的にもより洗練されたラインを実現しています。
- Moya M1からの技術継承: フラッグシップMoya M1で培われた技術がGiya Cuシリーズにも惜しみなく投入されており、Moyaスタイルの個別グリル、再設計されたクロスオーバー、アクセスしやすいターミナル、カテナリー型ドームプロファイル、テーパーチューブローディング、反作用キャンセル型コンプライアントマウント、スーパーフラックスマグネット、空力的に強化された反作用キャンセル型ポート、応力スキンガラスとカーボンファイバーサンドイッチエンクロージャーなど、多岐にわたります。
- 製造: すべてのコンポーネントは、南アフリカのダーバンにあるVivid Audioの工場で手作りされており、高い品質と職人技が保証されています。
価格と販売情報
- G1 Spirit Cu: €95,000
- G2 Cu: €55,000
- G3 Cu: €43,000
- G4 Cu: €34,000
Giya Cuシリーズはシンガポールでデビューを飾り、2025年の東京インターナショナルオーディオショーおよびワルシャワオーディオビデオショーにも登場する予定です。
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