株式会社オーディオテクニカは、同社のMC(ムービングコイル)カートリッジの中核を担う「AT33」シリーズを全面的に刷新し、新たに「AT33X」シリーズとして3つのモデルを発表しました。
伝統と革新の融合
AT33シリーズは、1986年の登場以来、その優れたコストパフォーマンスと音楽性で、世界中のアナログオーディオファンから支持されてきました。新しいAT33Xシリーズは、その伝統を受け継ぎながら、最新の技術と素材を投入して開発されました。
3つの新モデル
- AT33X/OCC: シリーズの基本となるモデル。PCOCC(単結晶状高純度無酸素銅)コイルを採用し、ピュアでストレートなサウンドを実現します。
- AT33X/ML: 針先にマイクロリニア(ML)針を採用。レコードの音溝の最も深い部分まで正確にトレースし、優れた高域特性と低い歪み率を誇ります。
- AT33X/SL: 針先に特殊ラインコンタクト(SL)針と、ソリッドボロンカンチレバーを採用したシリーズの最上位モデル。究極の解像度とダイナミックレンジを追求しています。
主な改良点
- 新設計の磁気回路: パーメンジュール磁気回路を最適化し、発電効率を向上。
- 高剛性ボディ: 異種素材を組み合わせたハイブリッドボディにより、不要な共振を効果的に抑制。
- ターミナルピンの金メッキ厚を増量: 接触抵抗を低減し、音質劣化を防ぎます。
オーディオテクニカのAT33Xシリーズは、アナログレコードの魅力を再発見させてくれる、カートリッジの新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。
