リリックは2025年11月14日、同社のNmodeブランドより、「ブランド史上最大の電源供給能力」を備えた1bitプリメインアンプ「X-PM11」を11月21日に発売すると発表した。価格は385,000円（税込）。創業17年を迎えるNmodeが1bit技術の追求において到達した、ひとつの集大成といえるモデルだ。
1bit技術とNmodeの歴史
Nmodeは1bitアンプの魅力を追求してきた日本のオーディオブランドで、2025年で創業17年目を迎える。1bitアンプ方式は、デジタル信号を1bitのパルス列に変換して増幅する技術で、従来のアナログアンプとは異なるアプローチで音楽再生を行う。
今回発表されたX-PM11は、パワーアンプ部を徹底追求し、電源容量を大幅にアップさせた意欲作だ。この改良により、出力数値を超える駆動力を実現し、大型スピーカーまでドライブできる能力を獲得している。
徹底的な筐体設計と音質追求
Nmodeは本機の開発にあたり、筐体設計を試作段階から繰り返し吟味した。同社が目指したのは「より抜けの良い開放的な透明感のある音場」だという。
高精度部品の採用、信号系の刷新、筐体とグラウンドの新設計、プリント基板とレイアウトの徹底的なブラッシュアップにより、広帯域化と高S/N比を実現している。また、ボリューム回路をスキップできる「パワーアンプモード」も搭載されており、プリアンプを別途使用するシステムにも対応する。
主要仕様と機能
X-PM11の最大出力は20W×2（8Ω）/ 34W×2（4Ω）となっている。この出力数値は決して大きくないが、Nmodeは電源容量の強化により、数値以上の駆動力を実現したとしている。
入力端子はRCA 3系統とXLR 2系統（2番HOT）を装備。バランス接続にも対応し、プロ用途やハイエンドシステムへの統合も可能だ。
外形寸法は420W×68H×320Dmm、質量は10.3kg。付属品としてボリュームコントロールとセレクター機能を備えたリモコン、およびスパイクピン3個が同梱される。
国内製造へのこだわり
Nmodeの製品はすべて国内で製造されている。この方針は品質管理を徹底し、日本の職人技術を製品に反映させるためだという。X-PM11も例外ではなく、日本国内での生産により、細部にわたる品質基準が維持されている。
発売時期と価格
X-PM11は2025年11月21日より発売開始される。価格は385,000円（税込）に設定されており、Nmodeの正規取扱店を通じて購入可能だ。
1bitアンプ技術に関心を持つオーディオファイルや、出力数値にとらわれない音質重視のリスナーにとって、注目すべき選択肢となるだろう。
参考リンク / 出典
- PHILE WEB: https://www.phileweb.com/news/audio/202511/14/27095.html
- Nmode公式サイト: https://www.nmode.jp/