デンマーク・Struerに本社を置くBang & Olufsenは、2025年12月11日、創業100周年を記念した特別限定スピーカー「Beolab 90 Phantom Edition」および「Beolab 90 Mirage Edition」を発表した。同社のフラッグシップスピーカーであるBeolab 90をベースに、Bang & Olufsen Atelierの職人技術を駆使した芸術的仕上げを施している。
100周年記念シリーズの第2弾・第3弾
今回発表された2モデルは、全5モデルで構成されるBeolab 90の100周年記念限定シリーズの一部である。先行発表された「Titan Edition」に続くもので、Bang & Olufsenは「音が彫刻となり、色が感情となる世界」をコンセプトに掲げている。
Beolab 90 Phantom Edition — 漆黒のモータースポーツ美学
Phantom Editionは、モノクロームの劇的な表現と技術的洗練を追求したモデルである。
デザインの特徴
- 素材の卓越性: 半透明ブラックPVDメタルメッシュがスピーカーの内部アーキテクチャを透かし、見る角度によって表情が変化するホログラフィック効果を生み出す
- カーボンファイバーアクセント: フェイスマスク、ベースパネル、ショルダープレートにカーボンファイバーを採用。モータースポーツに着想を得た軽量かつ高強度な美学を表現
カーボンファイバーパネルは純粋な職人技術による手作業での積層加工が施されている。Bang & Olufsenは「原初的でありながら未来的な、デザインと感情において純粋さを求めるコレクターのための大胆なステートメント」と位置づけている。
Beolab 90 Mirage Edition — 色彩の爆発
Phantom Editionとは対照的に、Mirage Editionは色彩の祝祭をテーマとしている。Bang & Olufsenの陽極酸化処理および表面処理技術の極致を示すモデルだ。
デザインの特徴
- グラデーションアルミニウム: 1台あたり5つの精密切削アルミニウムパーツに独自のグラデーション陽極酸化処理を施工。音の波紋を表現した波紋テクスチャーと組み合わせている
- 職人技術: 熟練職人による手作業研磨から、Bang & Olufsen専用ラボでのグラデーション陽極酸化まで、個性を讃える色彩のクレッシェンドを創出
Bang & Olufsenは「他のどのスピーカーとも異なる視覚的シンフォニー」と表現しており、あらゆる空間を音と色のギャラリーへと変貌させる設計思想を持つ。
Beolab 90の基本性能
両限定エディションとも、2015年発売のBeolab 90が持つ卓越した音響性能を継承している。
- 18基の専用ドライバー: フルレンジ再生のために最適化された18個のドライバーユニットを搭載
- ビームフォーミング技術: 先進的な指向性制御により、リスニングポジションに最適化された音場を形成
- アクティブルームコンペンセーション: 部屋の音響特性に合わせた自動補正機能
発表イベント
両限定エディションは、Bang & Olufsenの新たなサンフランシスコCulture Storeで初披露された。同店は世界最大のBang & Olufsenショールームであり、同社の100周年を記念してカリフォルニア州にオープンする3つのCulture Storeのひとつとなる。
価格・販売情報
- 価格: 未発表(参考:標準Beolab 90は約€85,000/ペア)
- 販売形態: 受注生産
- 国内取り扱い: 未発表